拾いものは危険な恋のはじまりでした
本当に3週間分なのでは?というくらい濃厚、濃密な時間だった

あの言葉の後、服を着たまま玄関からリビングへ続く廊下で始まり

壁に掛けてある鏡に両手をつくような格好で後ろから突き上げられた

鏡に映る私の顔が快感に歪むたびに腰を掴む手に力がはいり、更に

激しく深く揺さぶられた。

熱く激しく迸るものが私の中に吐き出されると、廊下に脱がされる

衣服が足跡のように点々と落ちていく。

それから、ベットに担いで運ばれ、何時間も翻弄された。

いつの間にか意識を失っていたらしい私は、揺さぶられる感覚に目を

開けると、奏さんは激しく腰を打ち付けていて、目覚めてすぐに快楽の

波に飲み込まれてしまう。

そうしたことを何度か繰り返したような気がする朦朧とした中、奏さんに

起こされて食事を摂ると、マンションに戻って2日目の昼だった。

「は?」思わず呆けた顔をしたのは許して欲しい。

「ごめん・・・」流石の奏さんも申し訳なさそうな顔をした。

恥ずかしすぎる・・・///

2日も部屋に籠ってナニをしてたかなんて、

きっと、皆知ってるに違いない・・・。

「奏さん、我慢してたのはわかりますが、今後は程々にお願いします///」

「・・・あぁ」

その日の午後には部屋まできた司さんに

「奏って、絶倫だったんだね?初めて知ったよ」

と、言われてしまう始末。

桐生組に行くと、「奏がごめんね」と五月さんから謝られてしまった

ほんと、もう勘弁してください・・・。

散々、皆に弄られ“おこもり事件”は幕を閉じた。

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