赤傘
帰りの車の中。
俺は適当な所で車をとめた。
晃が歌ってた曲を調べる。
俺が知らなかった、誰かが彼に教えた歌。
改めて聞けば、切ないラブソングだった。
運転しながら繰り返し再生して口ずさむ。
自宅が近くなってきた。
妻になんと言い訳しようか。
後暗いことなど何一つしていないのに、気まずさに溜息が漏れる。
自宅駐車場にとめた所でメールが来た。
そう言えば彼はLINEしてないんだったな。
『今日はありがとう』
素っ気ない一文に笑みが零れる。
「……またな」
スマホを指でなぞって呟いた。
頬が緩み、口角が勝手に上がるのを感じる。
やれやれ、これは浮気になるんだろうか。
俺は適当な所で車をとめた。
晃が歌ってた曲を調べる。
俺が知らなかった、誰かが彼に教えた歌。
改めて聞けば、切ないラブソングだった。
運転しながら繰り返し再生して口ずさむ。
自宅が近くなってきた。
妻になんと言い訳しようか。
後暗いことなど何一つしていないのに、気まずさに溜息が漏れる。
自宅駐車場にとめた所でメールが来た。
そう言えば彼はLINEしてないんだったな。
『今日はありがとう』
素っ気ない一文に笑みが零れる。
「……またな」
スマホを指でなぞって呟いた。
頬が緩み、口角が勝手に上がるのを感じる。
やれやれ、これは浮気になるんだろうか。