転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
第五章 心と頭はばらばらで
今日もまた雪が降っている。ここはあまり雪が降らないと思っていたのに、今年は寒さが厳しいのだろうか。
(この分では、ミナホ人居住区の工事はお休みね)
満月宮にあるヴィオラの部屋から見る庭園は、一面真っ白な雪景色。誰も外に出ていないので、見渡す限り真っ白で、誰の足跡もついていない。
「今日は、授業はお休みでしたね」
「そうなの。皇妃様も、一日外出だって聞いているし……あとでアラムのところに行こうかしら。ニイファも一緒に来てくれる?」
「もちろんですとも」
授業がない日は皇妃と過ごすことが多いのだが、皇妃は、午前中から出かける予定になっている。午前中は病院の視察、午後からは、最近付き合いのある貴族の家の茶会に招かれているそうだ。
クィアトール宮まで出かけて、他の令嬢達とおしゃべりをしてもいいけれど、雪の中を馬車に乗って出かけるのは気が進まない。
となれば、ここでぬくぬくと過ごしているのがよさそうだ。アラムと新しいメニューの開発をするのは、午後になってからでいい。
(そういえば、タケル様とはあれきり会ってないな)
セドリックと喧嘩になりかけ、リヒャルトにたしなめられた晩餐会。タケルはこの宮に近い新月宮で生活しているから、会おうと思えば会うことができる。
(この分では、ミナホ人居住区の工事はお休みね)
満月宮にあるヴィオラの部屋から見る庭園は、一面真っ白な雪景色。誰も外に出ていないので、見渡す限り真っ白で、誰の足跡もついていない。
「今日は、授業はお休みでしたね」
「そうなの。皇妃様も、一日外出だって聞いているし……あとでアラムのところに行こうかしら。ニイファも一緒に来てくれる?」
「もちろんですとも」
授業がない日は皇妃と過ごすことが多いのだが、皇妃は、午前中から出かける予定になっている。午前中は病院の視察、午後からは、最近付き合いのある貴族の家の茶会に招かれているそうだ。
クィアトール宮まで出かけて、他の令嬢達とおしゃべりをしてもいいけれど、雪の中を馬車に乗って出かけるのは気が進まない。
となれば、ここでぬくぬくと過ごしているのがよさそうだ。アラムと新しいメニューの開発をするのは、午後になってからでいい。
(そういえば、タケル様とはあれきり会ってないな)
セドリックと喧嘩になりかけ、リヒャルトにたしなめられた晩餐会。タケルはこの宮に近い新月宮で生活しているから、会おうと思えば会うことができる。