転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
タケルがヴィオラを守ろうとしてくれているのは、あくまでもヴィオラを人質から解放しようとしてくれているだけのことだと思っていた。
「でも、セドリック様は、皇妃様のお気に入りである私と縁を繋ぐことによって、不安定なミナホ国王の後ろ盾にオストヴァルト帝国をつけようとしているんじゃないかって言っていたわよ」
ヴィオラが皇妃の"お気に入り"だからそうするのだとセドリックは言っていた。たしかに皇妃のヴィオラに対する厚意は少しばかり度が過ぎているのも否定はできない。
「……セドリック殿下は、少し短絡的なお考えをお持ちですわね。それでしたら、セドリック殿下の妹姫に縁談を申し込む方が早いですわ」
たしかに、オストヴァルト帝国を味方につけたいのならば、"皇妃のお気に入り"であるヴィオラより"皇帝の娘"であるセドリックの妹と縁組する方が効率的だ。
「なら、セドリック様の早とちり?」
そう問いかけると、ニイファは首を傾げて考え込んだ。ニイファは、ヴィオラの問いに、常に全力で向き合ってくれる。
「早とちりというよりは――セドリック殿下も、ヴィオラ様に興味をお持ちなのかもしれません」
「……え?」
また、とんでもない爆弾を落としてきたものだ。セドリックが、ヴィオラに興味を持っているなんて発想、どこから出てきたのだろう。
「でも、セドリック様は、皇妃様のお気に入りである私と縁を繋ぐことによって、不安定なミナホ国王の後ろ盾にオストヴァルト帝国をつけようとしているんじゃないかって言っていたわよ」
ヴィオラが皇妃の"お気に入り"だからそうするのだとセドリックは言っていた。たしかに皇妃のヴィオラに対する厚意は少しばかり度が過ぎているのも否定はできない。
「……セドリック殿下は、少し短絡的なお考えをお持ちですわね。それでしたら、セドリック殿下の妹姫に縁談を申し込む方が早いですわ」
たしかに、オストヴァルト帝国を味方につけたいのならば、"皇妃のお気に入り"であるヴィオラより"皇帝の娘"であるセドリックの妹と縁組する方が効率的だ。
「なら、セドリック様の早とちり?」
そう問いかけると、ニイファは首を傾げて考え込んだ。ニイファは、ヴィオラの問いに、常に全力で向き合ってくれる。
「早とちりというよりは――セドリック殿下も、ヴィオラ様に興味をお持ちなのかもしれません」
「……え?」
また、とんでもない爆弾を落としてきたものだ。セドリックが、ヴィオラに興味を持っているなんて発想、どこから出てきたのだろう。