転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
第二章 もう一人の異邦人
ヤエコと皇帝の会談は数度にわたって行われたそうだ。
ヤエコが王の代理として帝国を訪れたのは、ミナホ国と帝国の間に正式に国交を開くため。
正式に国交を開く前の準備段階として、都の中心部から少し離れたところ、河港周辺にミナホからやってきた人間がまとまって住むための場所を用意することが決められた。
皇宮までは、馬車で一時間ほどかかるが、市場までは二十分ほどですむ。市場に近い位置にまとまって住む方が、何かと都合がいいようだ。
そして、居住区を設けるための交渉がまとまった翌日。
ヤエコ達が滞在している屋敷に招待されることになった。皇帝一族だけではなくヴィオラも招いてもらったから、遠慮なく同席させてもらう。
ヤエコが滞在している屋敷は、皇宮から馬車に乗って十分ほどの場所にあった。この屋敷は、秋に来た使者があらかじめ借り上げておいたそうで、室内は一部改造されている。
最初に通されたのは、客人をもてなすための部屋のうち、ミナホ式に改造された部屋だった。室内を一歩入ったところから先が少し高くなっていて、そこに畳が敷き詰められている。
(おおおおおお! 畳! 畳がある!)
「これはなんだ?」
盛り上がっているヴィオラに対し、皇帝は困惑している様子だった。たしかに畳を初めて見た人は、何なのか理解できないかもしれない。
ヤエコが王の代理として帝国を訪れたのは、ミナホ国と帝国の間に正式に国交を開くため。
正式に国交を開く前の準備段階として、都の中心部から少し離れたところ、河港周辺にミナホからやってきた人間がまとまって住むための場所を用意することが決められた。
皇宮までは、馬車で一時間ほどかかるが、市場までは二十分ほどですむ。市場に近い位置にまとまって住む方が、何かと都合がいいようだ。
そして、居住区を設けるための交渉がまとまった翌日。
ヤエコ達が滞在している屋敷に招待されることになった。皇帝一族だけではなくヴィオラも招いてもらったから、遠慮なく同席させてもらう。
ヤエコが滞在している屋敷は、皇宮から馬車に乗って十分ほどの場所にあった。この屋敷は、秋に来た使者があらかじめ借り上げておいたそうで、室内は一部改造されている。
最初に通されたのは、客人をもてなすための部屋のうち、ミナホ式に改造された部屋だった。室内を一歩入ったところから先が少し高くなっていて、そこに畳が敷き詰められている。
(おおおおおお! 畳! 畳がある!)
「これはなんだ?」
盛り上がっているヴィオラに対し、皇帝は困惑している様子だった。たしかに畳を初めて見た人は、何なのか理解できないかもしれない。