転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
「アップルパイは、ヤエコ様もしばしば召し上がっているかもしれませんね。ここは、やはり小豆を使ったお菓子がよろしいのでは?」
「そうね。ケーキに使ってもいいし……」
アラムの話が終わるのを待っている間、ニイファとデザートに何を作るか意見をかわす。
不意にあたりが騒がしくなり、ヴィオラは視線を巡らせた。
(何があったのかしら……)
ざわざわしている人達の話から、何が起こったのかを探り出そうとしていると、素早く駆け寄ってきたのは、今日護衛についてくれている騎士だった。
「ヴィオラ様、何か異変があったようです。すぐに確認してまいりますので、馬車でお待ちください」
「わかった。気をつけて行ってきてね」
私服に身を包んではいるが、ヴィオラの警護についてくれているのは皇宮騎士団所属の騎士だ。
ざわざわしている人達の中から上手にヴィオラ達を連れ出し、安全圏にある馬車にまで案内してくれた。
馬車に三人で乗り込むと、ヴィオラは息をついた。買い物が中断してしまった。
「買い物、終わらなかったわね」
「俺が行くんで、安心してください。姫様の作りたい料理は、なんでも作るんで」
「そうね。アラムの方が上手だし、食材を見る目もたしかだものね」
ヴィオラが教えたレシピをもとにして作っても、アラムの方がおいしく仕上がることが多い。専門の料理人として長年勤めてきたアラムの腕の方がずっと上なのはわかっている。
「そうね。ケーキに使ってもいいし……」
アラムの話が終わるのを待っている間、ニイファとデザートに何を作るか意見をかわす。
不意にあたりが騒がしくなり、ヴィオラは視線を巡らせた。
(何があったのかしら……)
ざわざわしている人達の話から、何が起こったのかを探り出そうとしていると、素早く駆け寄ってきたのは、今日護衛についてくれている騎士だった。
「ヴィオラ様、何か異変があったようです。すぐに確認してまいりますので、馬車でお待ちください」
「わかった。気をつけて行ってきてね」
私服に身を包んではいるが、ヴィオラの警護についてくれているのは皇宮騎士団所属の騎士だ。
ざわざわしている人達の中から上手にヴィオラ達を連れ出し、安全圏にある馬車にまで案内してくれた。
馬車に三人で乗り込むと、ヴィオラは息をついた。買い物が中断してしまった。
「買い物、終わらなかったわね」
「俺が行くんで、安心してください。姫様の作りたい料理は、なんでも作るんで」
「そうね。アラムの方が上手だし、食材を見る目もたしかだものね」
ヴィオラが教えたレシピをもとにして作っても、アラムの方がおいしく仕上がることが多い。専門の料理人として長年勤めてきたアラムの腕の方がずっと上なのはわかっている。