【番外編完結】初恋にピリオドを
目的地に着いた頃にはもう辺りは真っ暗だった。
『着いたよ、お二人さん。良いクリスマスを!』
そうタクシーの運転手に言われ、軽く会釈をして車を降りた。
「龍くん………ここは?」
「俺達が宿泊してるホテル」
そのまま私の右手を握るとホテルの入り口に歩いていく。
背も高いし、有名選手だからか龍くんが歩くと背中しか見えなくても目で追う人達が何人もいる。
確かに久し振りに試合を観たが観客の女性の殆んどが龍くんのグッズを身に付けていた気がする。
気にすることなくホテルの中に入り、エレベーターホールに向かうと丁度ロビーに付いた1機に乗り込むと階数ボタンを押して、扉を閉めた。
するとエレベーターに誰もいないからか龍くんと繋がっている右手を強く引かれ、龍くんにぶつかった。
そのまま優しく抱き締められた。
「はぁ~落ち着く……」
私の頭頂部に顎を乗せ、一息付いているようだ。
そう言えば日本にいた頃もよく人目に付かないところでこうして抱き締められてたっけ。
慣れない外国での生活や言語、練習などで大変だったのだろう。
そろりと背中に腕を回してポンポンと叩いてみる。
お疲れ様、よく頑張ったね。という意味を込めて…
程無くしてエレベーターが目的の階に着いた。
何事もなかったかのように抱き締めていた腕をほどき、エレベーターから降りる。
『着いたよ、お二人さん。良いクリスマスを!』
そうタクシーの運転手に言われ、軽く会釈をして車を降りた。
「龍くん………ここは?」
「俺達が宿泊してるホテル」
そのまま私の右手を握るとホテルの入り口に歩いていく。
背も高いし、有名選手だからか龍くんが歩くと背中しか見えなくても目で追う人達が何人もいる。
確かに久し振りに試合を観たが観客の女性の殆んどが龍くんのグッズを身に付けていた気がする。
気にすることなくホテルの中に入り、エレベーターホールに向かうと丁度ロビーに付いた1機に乗り込むと階数ボタンを押して、扉を閉めた。
するとエレベーターに誰もいないからか龍くんと繋がっている右手を強く引かれ、龍くんにぶつかった。
そのまま優しく抱き締められた。
「はぁ~落ち着く……」
私の頭頂部に顎を乗せ、一息付いているようだ。
そう言えば日本にいた頃もよく人目に付かないところでこうして抱き締められてたっけ。
慣れない外国での生活や言語、練習などで大変だったのだろう。
そろりと背中に腕を回してポンポンと叩いてみる。
お疲れ様、よく頑張ったね。という意味を込めて…
程無くしてエレベーターが目的の階に着いた。
何事もなかったかのように抱き締めていた腕をほどき、エレベーターから降りる。