キミの溺愛は甘すぎる。
「鈴華、拓哉さんだって疲れてるんだからそんなくっつかないの」
「嫌だ、絶対に離れない!」
今日1日くらい甘えたっていいじゃないか。
夜は多分未央ちゃんとラブラブするんだろうし。
この時間は私に構ってほしい。
「離れなくて大丈夫だよ。
拓哉も鈴華ちゃんに甘えられて嬉しいだろうし」
パッと未央ちゃんの言葉に振り向けば、彼女はにこにこ嬉しそうに笑っていて。
どうやら私がこうしても不満ではないらしく、むしろ拓哉さんが帰ってきてくれたことに喜んでいるようだった。
逆に未央ちゃんの反応を見て、一瞬不満そうな顔をした拓哉さんを私は見逃さなかった。
「そういえば優翔は?」
私の頭をぽんぽんしながら質問されるけれど。
この場に優翔がいないことに今更気づいた私。