キミの溺愛は甘すぎる。
それを確認してから私も着替える準備を始める。
「……はぁ」
二日に一度は着るよにしている浴衣を脱ぎながら、自然とため息を吐いてしまう。
こればかりは仕方がない。
だってあの日から毎日優翔と同じ部屋で。
それがこれからも続くとなれば心臓がもたない。
昨日は何回キスされたかと思い出すだけで、またため息が漏れてしまう。
あれから毎日キスをしてくる優翔。
それも一度ではなく、何度も。
嫌だと言おうが抵抗しようが、彼には敵わない。
それにキスをされて照れてしまう時点で私の負けである。
最近は涼しくなってきたため、シャツを着た後は上からブレザーを羽織る。
リボンの位置も整えてバッチリだ。