キミの溺愛は甘すぎる。



「え、どうして」
「もっと甘いほうが好きかなと思って」

「一体どういう…」


優翔は目を細めて笑ったかと思うと、スッと顔を近づけてきて。

あっという間に唇を奪われてしまった。


「こんな感じで。
ココアより甘いだろうから」

「……っ」


ぶわっと顔が熱くなる私に対し、優翔はクスクス笑っていて。

照れることしかできない私にもう一度唇を重ね合わせてきた。


「や、やめっ…」
「こっちの甘さなら大好物なのにな」

至近距離に優翔がいるだけで、鼓動は速まるばかり。


ぎゅっと目を閉じることしかできないでいると、また唇を重ねられる感触がした。


やめてと言っているのに。
何度も繰り返されるキス。

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