キミの溺愛は甘すぎる。



甘い、甘すぎる。
どんどん苦しくなる息。


「ゆ、と…」
「もうダメなの?」

当たり前だ。
自分と同じ感覚だと思わないで欲しい。


恥ずかしさと息苦しさで頭がうまく回らなくなる。
どうしてこのような状況になっているのだろう。

明らかに優翔がいつにも増して積極的である。



さすがの優翔にも限界だわと伝わったのか、今度はそっと抱き寄せてきて。

ようやく甘すぎるキスが終わったようだ。


「鈴華が見ていいのは俺だけだよ」


まるで私を落ち着かせるような優しい声音。

頭もそっと撫でてきて、先ほどまでのキスがなかったかのようだ。


「ちゃんと他の男に侵されないよう、見張っとかないとね」

「侵されるって…」
「俺の鈴華は誰にもあげない」


優しい声音、撫で方も優しい……はずなのに。
怖いと思ってしまう自分もいて。

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