キミの溺愛は甘すぎる。



「鈴華、やっぱり様子が…」
「頭痛くて…!なんか朝からだるいなって」


私の変化にすぐ気づいてしまう優翔。
慌てて適当な理由をつける。

もちろんだるかったのは本当だったけれど、泣きたくなる理由はこれではない。


「そっか。
じゃあ早く寝ないとね」

「そう、だね…」
「もう寝る準備はできてる?」


お風呂もすでに済ませてあるため、あとは寝るだけ。
けれど今の私は優翔と一緒にいることが辛い。


「鈴華。
やっぱり変だよ、どうしたの?」


そんなの聞けるはずがない。
『好きな人がいるの?』だなんて、そんなこと。

もし肯定されてしまえば私はこの先どう優翔と接すればいいのだ。


幼なじみとして接し切れる自信はない。

< 190 / 226 >

この作品をシェア

pagetop