キミの溺愛は甘すぎる。
「鈴華、やっぱり様子が…」
「頭痛くて…!なんか朝からだるいなって」
私の変化にすぐ気づいてしまう優翔。
慌てて適当な理由をつける。
もちろんだるかったのは本当だったけれど、泣きたくなる理由はこれではない。
「そっか。
じゃあ早く寝ないとね」
「そう、だね…」
「もう寝る準備はできてる?」
お風呂もすでに済ませてあるため、あとは寝るだけ。
けれど今の私は優翔と一緒にいることが辛い。
「鈴華。
やっぱり変だよ、どうしたの?」
そんなの聞けるはずがない。
『好きな人がいるの?』だなんて、そんなこと。
もし肯定されてしまえば私はこの先どう優翔と接すればいいのだ。
幼なじみとして接し切れる自信はない。