キミの溺愛は甘すぎる。



どこか荒ぶっている様子。


「落ち着けないよ。朝起きたら鈴華、熱でうなされてて苦しそうで、俺は何もしてあげられなくて……鈴華、ごめんね」

「優翔は何も悪くないでしょ」


どうして自分を責めるのだ。
第一私自身の体調管理の問題でもあるのだ。



「俺は鈴華が苦しんでいる間もずっと学校にいて…そばにいなかったんだ」


すると優翔は突然私の上体を起こしてきて、ぎゅっと抱きしめられる。



「鈴華がいなくなったらどうしようって、考えたら怖かった。鈴華、お願いだから無理しないで」

「えっと…そんな人が死ぬような言い方しないでよ」


あまりにも大げさすぎる優翔。

けれど冗談っぽさが感じられないため、反応に困ってしまう。

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