キミの溺愛は甘すぎる。
「優翔…」
ドキドキする。
顔が熱を帯びていくけれど、これは熱のせい。
「もしかしてしんどい?
それならどこがしんどいかちゃんと言って…」
「私が好きって言ったらどうする?」
余裕なんてないけれど。
余裕があるような言い方になってしまう。
尋常じゃないくらいドキドキして、また汗が滲む。
「……え」
突然のことだったからだろう。
優翔は両目を大きく見開いていて。
言葉すら出ないようだった。
これは脈なしだろうかと思えば、少しだけ苦しくなる。
「ごめん、やっぱなんでも…」
「今のはどういう意味?」
「え…」
かと思えばようやく反応を示した優翔。
少し取り乱しているように見えなくもない。