キミの溺愛は甘すぎる。
「まあそのうちわかるんじゃない?
神田がどれだけ嫉妬深いかって」
「そう…?」
「あーあ、せっかく無気力王子と接触できたのにもったいない」
残念そうな顔をするみっちゃん。
それは申し訳ないけれど…やっぱり私には優翔しかいないようだ。
「無気力王子様も鈴華のこと気に入ってるみたいだったのになぁ……あっ、そうだ」
何やらひとり言を呟いていたみっちゃんが、突然何か思いついたような表情へと変わり。
ふと嫌な予感がした。
「せっかくだし報告してきたら?
神田と付き合うことになりましたって」
「はぁ!?なんで!」
「仲良くなったんだしそれくらい常識でしょ?」
いきなり何を言いだすんだ。
みっちゃんはニヤニヤしているから余計に怪しい。