キミの溺愛は甘すぎる。
「こんなんで熱くなって。
他の男にも同じ反応するの?」
「されたことないから知らない…」
「じゃあされたらダメだよ?」
「なんで優翔に決められなきゃいけないの」
「さっき彼氏作る宣言した鈴華のせいだからね」
そっと、私の手に自分の手を重ねてきて。
さらに距離を縮められてしまう。
「み、宮木(みやき)さん…!」
慌てて長年の運転手である宮木さんに声をかけるけれど、苦笑されて終わってしまった。
「宮木さん、助けてくださ…」
「嫌がってないのに助けを求めない」
最後は優翔に言葉を制され、あっという間に逃げ場をなくしてしまう。
確かに今日の優翔はいつも以上に積極的だ。
「なんで今日はこんな…」
「そんなに彼氏が欲しいなら俺を彼氏にしなよ」
「は……」
「そしたら鈴華にキス、できるし」
「……っ!?」
本当に何を言ってるんだこいつは。