キミの溺愛は甘すぎる。






昼休み。


「あっ、忘れてた」
「どうしたの?」


みっちゃんとご飯を食べようと思い、鞄からお弁当を取り出そうとしたけれど。

今日がお弁当じゃないということをすっかり忘れていた私。


そのため前の休み時間にパンを買いに行かなかったのだ。


昼休みの購買は混むため、いつもなら前の休み時間に買いに行くとというのに。



「今日購買行かないといけなかったんだ。
ちょっとパン買ってくる」

「え?それならもう食堂で食べる?」
「いや、大丈夫!」


食堂も人が多いため、居心地があまり良くない。

それに何故か視線を感じることが多ため、苦手な場所なのだ。


「それもそうね、あんたが歩けば注目されるし」

「私が歩けば注目…?」
「気づいてないの?鈴華も神田と同じく騒がれてるの」


うん、まったく知らない。

もしかして優翔の幼なじみだから、嫉妬の対象として見られているのだろうか。

< 37 / 226 >

この作品をシェア

pagetop