キミの溺愛は甘すぎる。
*
昼休み。
「あっ、忘れてた」
「どうしたの?」
みっちゃんとご飯を食べようと思い、鞄からお弁当を取り出そうとしたけれど。
今日がお弁当じゃないということをすっかり忘れていた私。
そのため前の休み時間にパンを買いに行かなかったのだ。
昼休みの購買は混むため、いつもなら前の休み時間に買いに行くとというのに。
「今日購買行かないといけなかったんだ。
ちょっとパン買ってくる」
「え?それならもう食堂で食べる?」
「いや、大丈夫!」
食堂も人が多いため、居心地があまり良くない。
それに何故か視線を感じることが多ため、苦手な場所なのだ。
「それもそうね、あんたが歩けば注目されるし」
「私が歩けば注目…?」
「気づいてないの?鈴華も神田と同じく騒がれてるの」
うん、まったく知らない。
もしかして優翔の幼なじみだから、嫉妬の対象として見られているのだろうか。