キミの溺愛は甘すぎる。



忘れてるだろうって、確かにその通りだけれど。
なんだか素直に受け取るのは嫌で。

こんなところでも意地になってしまう私。


「……いらない」
「えっ、どうして。俺こんなに食べれないよ」

「好きなもの買うから」

「でも鈴華の好きなチョコチップ入りのメロンパンと、ピザトーストも買ってあるよ。他にはクリームパンとかホットドッグとか…」


けれど彼はさらに上を行き。
見事に私の好きなものを買ってくれていた。



「……っ、全部食べて太ってしまえ」


そうしたら女子が優翔に群がることはない。
どうして私はこんなにもかわいくないのだ。

素直にお礼すら言えない。


「えっ、ねぇねぇ優翔くん!
雪夜さんがいらないなら私たちにちょうだい」

「実は私たちも忘れてて、ドジだからさ」


そんな私たちの様子を見ていた他のクラスの女子が優翔に話しかけてきて。

他クラスの女子も彼を狙っているのがわかる。

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