キミの溺愛は甘すぎる。
甘い罰
次の日の朝。
スマホで設定している目覚ましの音が鳴る。
その音を止めようと思い、目を閉じながら手で探ろうとしたけれど。
「もー、全然違うところ探してるよ。
スマホはこっちです」
ふっと近くで誰かが笑ったような気がするけれど、スマホの音が途切れたためまた二度寝しようと思ってしまう。
うとうとと目を閉じ、完全に眠りにつこうとしたその時。
突然ふにっと、唇に何かが当たる感触がした。
「ふっ、かわいい。
柔らかい唇してるなぁ、鈴華は」
それは一度ではなく、何度も。
しつこいくらい唇をふにふにと触ってくるようで。
それを止めるように手で掴み、目を開けると視界いっぱいに優翔の綺麗な顔が映った。