I am 吸血鬼。


下へ降りると、莉桜が待っていた。

「繋いどいた。だから後は…」

莉桜の声は段々小さくなっていった。

「二人共了解してくれた。だから、後はヴァンパイア化させればオッケ!!」

藍は少し切ないような、嬉しいような笑みを浮かべていた。

「…一時的にヴァンパイア化させるには…血を、その体内に溶け込ませないといけない。嫌だと思うけど、あたしと莉桜のブレンドした血を飲んで欲しい」

「ふ〜ん、わかった」

結希は、飄々と返事をしてよこす。結希に続いて碧も返事を返す。

「はいよ〜」


そんな簡単に答えていいのか、と思えるほど飄々と答える二人に、藍と莉桜は苦笑した。
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