I am 吸血鬼。


「・・・王宮に行けばわかります。ですので、早急にでも王宮へ行かねばなりません」

アデンが難しい顔をする。

「わかった。碧、結希。ちょっと行ってくるけど、リュウと遊んで待ってて」

藍が明るく言う。

「・・・うん。待ってる」

碧が優しく笑う。それを莉桜と結希は見守っていた。



「じゃあ、行って来る。留守頼んだ」

「おう、任せろってラン」

「リュウ、約束・・・」

「わかってるって、大丈夫だ。リオ」

藍と莉桜とリュウの会話を暖かく見守る、アデン、シャン、碧、結希であった。

「・・・いってらっしゃい。気をつけてね」

「いってらっしゃい。気をつけろよ」

「いってらっしゃいませ」

そして、リュウがうなずくのを見ると、藍と莉桜、アデンは王宮へと向かった。


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