I am 吸血鬼。
城につくと、筆頭女官である、エリュカが出迎えた。
「おかえりなさいませ」
「うん。ただいま」
「ただいま」
藍と莉桜は笑顔で、アデンは無表情で頷いた。
「ラン様、リオ様、陛下がお待ちです。お着替えになりましたら陛下の執務室へお伺いになって下さい」
エリュカが、一礼してさがっていった。
「アデン、護衛ありがとう。父上のところ、先に行ってて」
藍はそう言い残すと、莉桜と共に自室へと引き上げていった。
藍と莉桜は東の宮へ向かっていた。この東の宮は、王族の自室が連なっている。一人一人のへやは、寝室と書斎、客間の三部屋からなっている。
ちなみに、藍と莉桜の部屋は隣同士だ。
「じゃ、着替えたらそっちの書斎いくから」
莉桜と藍はそれぞれの部屋と入っていった。
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