I am 吸血鬼。


城につくと、筆頭女官である、エリュカが出迎えた。
「おかえりなさいませ」

「うん。ただいま」

「ただいま」

藍と莉桜は笑顔で、アデンは無表情で頷いた。

「ラン様、リオ様、陛下がお待ちです。お着替えになりましたら陛下の執務室へお伺いになって下さい」

エリュカが、一礼してさがっていった。

「アデン、護衛ありがとう。父上のところ、先に行ってて」

藍はそう言い残すと、莉桜と共に自室へと引き上げていった。



藍と莉桜は東の宮へ向かっていた。この東の宮は、王族の自室が連なっている。一人一人のへやは、寝室と書斎、客間の三部屋からなっている。

ちなみに、藍と莉桜の部屋は隣同士だ。

「じゃ、着替えたらそっちの書斎いくから」

莉桜と藍はそれぞれの部屋と入っていった。

.
< 27 / 103 >

この作品をシェア

pagetop