I am 吸血鬼。
「藍、ひとつ聞いてもいいか?」
珍しく真剣な顔をした。
「うん、いいけど…真剣な顔してどしたの?珍しい…」
藍は不思議な顔をする。
「なぁ、お前にとって、藍にとって俺はどんな存在?俺って何?」
莉桜の言葉が静かに心に刺さる。
「…莉桜……。……っ」
言葉に詰まる藍は、
「ごっ、ごめん。気にしないで」
苦笑をしてみせた。
「…莉桜…」
藍は、沈んだ顔をする。
「あの、お話中申し訳ありません。ラン様のお屋敷より、これが届けられました」
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