I am 吸血鬼。
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−屋敷にて−
碧と結希はリュウとシャンと共に、剣を構えていた。
四人がハンバーグを食べ終わり、この世界について話しをしていると一階から悲鳴が聞こえてきた。一階に駆け付けるとそこには、二十人以上の刺客と思われるものがなだれ込み、侍女が一人負傷していた。
慌ててリュウは城へ自らの血で作り出した黒羽を飛ばした。
「多くない?」
碧が呟く。
「まぁな、なんせここは次期王陛下やその右腕がいる場所だぜ?」
リュウは、口笛をひとつ吹いて飄々と言ってのける。
「まぁ、そぉだけど…」
碧は、渋々納得する。構えているだけで誰も切りかかってくる者がいないことに疑問をもち始める。
「シャン、侍女達使用人を避難させろ。後、こんな時まで意地張るのはお互い止めようぜ?」
リュウは少し悲しそうな笑顔でシャンを見つめた。
「……そうね……こっちは任せなさい。リュウ…そっちこそがんばって」
シャンも悲しそうな笑顔を浮かべ踵を返して、使用人達の元へ向かった。その時ようやく、切りかかってきたもののシャンに当たる前に逆に打ちのめされていく様子を碧達は関心して見ていた。
「やっとか…」
リュウの呟きが終わる頃、三人も切り掛かられてきたので打ちのめしていった。…が、多勢に無勢、しかも、使用人達を庇いながらになると流石に強い四人でも不利になる。
「早く来いよ、バカ」
悪態をつきながら一人また一人と倒していく。
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