I am 吸血鬼。


屋敷の庭にも溢れかえる侵入者を切り結びながら、リュウ達への元へ急ぐ、藍と莉桜。額には粒の汗が浮かんでいる。

「どんだけいるんだよっ」

藍は、なかば自棄になりながら切り結ぶ。

「しらねぇよ!!こっちがききてぇしっ」

莉桜も、なかば自棄になっていた。
やっと辿り着いた屋敷のホールには、リュウ達三人だった。

「おせぇんだよ!!バカ!!」

リュウは、藍と莉桜の顔をみると同時に言い放つ。

「開口一番がそれかよ!?城からどんだけあると思ってんだ!!」

「父上の命令無視してきたんだよ!?」

藍と莉桜は言い返す。が、碧と結希によって止められる。

「「どーでもいいからそんなの!!」」

藍達は黙り、その場にいる侵入者達を全員打ちのめす。


「……で、シャンは?」


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