I am 吸血鬼。

｢……ラン･リスタイト･レイン…。…リオ･シュピッツ･レイン…。それが、二人の名前…｣

碧は、ぽつり、呟いた。

｢そう、これが私達の真の名前。私は、今まで百以上の命を奪った。目の前で百以上の命が失くなった。私の両手は血で染まって落ちることはない｣

藍の顔は今にも涙が零れ落ちそうだ。

｢藍…。私は今十一の命を奪った｣

｢俺は、十の命を奪った｣

碧と結希は、心が張り裂けそうだった。
痛くて痛くて…でも…逃げ出すことはなかった。

｢今すぐ、覚悟をしなくていい。そう簡単なことじゃないから…｣

莉桜は、ただ見守っていた。

｢……つらいな……｣

誰にも聞こえることはない呟きを莉桜ははく。


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