I am 吸血鬼。


−リオ−

俺は今、
とてつもない位赤くなっているだろう…

なぜなら…

「リオ…単刀直入に言う。ぶっちゃけ、ランのコトどう思ってるんだ?…一人の女として…」

リュウは真剣な顔をして聞いてきた。

「藍は…泣き虫で気が強くて、笑うとかわいい…」

俺は素直に答えた。

「ランに惚れてんじゃねぇのか?」

リュウははっきりと告げてきた。

「…惚れて…る…?…俺が…藍…に…?」

「リュウ、俺ずっと思ってたんだケド、莉桜ってバカだよな…」

結希の言葉にリュウは吹き出した。

「ぶっ…ははっ…
そうだな…確かにバカだな…

リオ、もし、ランがお前じゃない男とキスして、その男に抱かれたらどうする?ランがその男のものになったらどうする?」

リュウの言葉は真っ直ぐだった。

「…そんなの…ヤダ…!!」

「なんで嫌なんだ?藍が好きだから嫌なんじゃないのか?
藍の笑った顔をみてドキドキしたり、せつない顔をみると苦しくなるんじゃないのか?」

結希の言葉が図星で急に、藍を想うだけでドキドキが止まらなくて、ムショウに藍を抱きしめたくなった。
「リオ…顔、真っ赤…どーせ、ラン抱きしめて〜とか思ってたんだろ…」

「なっ、なんでっ…」

−なんでコイツは俺が考えてるコトわかんだ?−

って言いたいのに噛んでよくいえない…

「バーカ。わかりやすいんだよ!!」


.
< 43 / 103 >

この作品をシェア

pagetop