I am 吸血鬼。
「あっ、それと結希。お前俺のコト遊んでくれたケド、好きな奴いるんだろ?素直になろぅぜ?」
リュウは結希の肩に腕をまわし、ニヤリと笑う。
「俺の見立てでは、付き合い始めて大分たつな…キスよりも先に進んでいるとみた…しかも、その女は腕がたち、観察力がずば抜けている…違うか?」
結希は顔を赤くした。
「…………」
リュウは、眉尻をさげて微笑んだ。俺は、コイツらがそっくりに思えたんだ。
「いい奴に逢えたな」
「おぅ」
「よかったな」
「おぅ」
結希ははにかみながら、頭をかいていた。
「後は、お前だけだ。気持ち伝えてこいよ」
「莉桜、頑張れ」
「おぅ。任せろ。この件城にかえってソッコー片付けてズバッと言ってやるゼ!!」
俺は腹を括った。その横で小さく二人はため息をついていたが、まぁ、いいだろう。
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