I am 吸血鬼。
−ラン−
「…藍…もし、莉桜が違う女を抱いて結婚したら、あんたは、ずっと隣で笑っていられる?」
…無理…。笑えないょ…。
「………っ…」
あたしは、何も言えなかった。
「莉桜が笑ってると嬉しくって、莉桜がいないとすんごく寂しくって、悲しい顔を見るのすっごい苦しいをじゃない?」
「うん…碧もそぉ…?」
あたしは、急に碧にも大切な人がいるんじゃないかなって想った。
「もちろん。好きな人が他の人とキスなんかしたらぶっ飛ばしてやる」
……あ〜碧ならやりそぅ…
「もしかして、碧の好きな人って結希?」
「直球できたね…。……うん。そ、結希。藍はずっと莉桜の隣に居たいんでしょ?だったら、気持ち伝えなきゃ」
「碧のいう通りだよ。ラン」
シャンがいつの間にか後ろにいた。…てゆか、いつものシャンだ!!…
「…っ…。おかえり。やっといつものシャンだね」
正直泣きそう…。
「…うん…。って、言う訳ないじゃん!!話逸らさないのっ!!リオが好きなんでしょ?隣に居たいんでしょ!?…だったら、とっとと仕事終わらして、キスでもなんでもしてきなさい!!」
碧は、シャンの変貌振りに目を見開いていた。
…やばっ、マヂ泣きそう…
「ほら、シャキシャキ行く準備する!!碧も!!ランの着物あるから結希つれてきなさい。その格好じゃ行けないでしょ?」
「「はいっ」」
あたしと碧は、部屋を飛び出した。
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