I am 吸血鬼。
コツ、コツ…と真っ直ぐ向かったのは、玉座の間…。
「失礼します。ラン及びリオ…そして…我が友人と共に参上しました」
返事を待たずに扉を開け入って行く。
「父上。やっぱりこちらにおいででしたか…いるなら反応して下さい」
「おかえり。仕事はおえたんだろ?
…まさか、自分の友を自分のいさこざに巻き込み、襲われた。などといった、間抜けな失態をしでかした訳じゃないだろう?」
「…間抜けで申し訳ありません。
…しかし、仕事しに帰ってきたじゃないですか?」
「馬鹿め、そんな事当たり前だ。…一体誰に似てこんな馬鹿で間抜けに子になったんだ…」
「…父上じゃないですか?…母上は策士として、有名だし」
「…それでは、この俺が馬鹿で間抜けに聞こえるじゃないか!!」
「実はそうなんじゃないですか?…とりあえず、私達は仕事をしますのでこれで失礼します。我が友人はここで保護して下さいますね?では、母上によろしくお伝えください」
「…よかろう。アデン、そこの客人を客室へ」
「はい」
側に控えていたアデンは、碧と結希を連れていった。
その場に残った、藍と莉桜は不機嫌な顔をする。
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