I am 吸血鬼。


「そんな顔をするくらいなら、始めから手を討てばよかったではないか…」

呆れ混じりにため息をつく。

「…それは…そうなんですが…」

藍は顔を逸らして答える。
「まあ、人間界ではろくな手段もないだろうが…」

そういった後、真面目な顔をして、藍と莉桜に歩きより笑顔でげんこつを落とす。

「「いった〜」」

涙目になる二人…

「自分の友も護れなくてこの世界を護る事ができるのか?
さがりなさい…仕事が終わるまで客人は預かってあく」

「「御意」」

藍と莉桜は渋々玉座の間を後にし、東宮へむかった。

.
< 49 / 103 >

この作品をシェア

pagetop