I am 吸血鬼。
顔を朱くして、喚く莉桜。藍にいたっては固まり、口をぱくぱくさせている。
「別に朱くならなくてもいいのに…」
柊は不思議だとでもいうような顔をしていた。
そこに助け舟をだしたのはアデンだった。
「とりあえず、手当をなさっては?そこらへんの雑魚どもは私が責任をもって片付けますので…」
「そうだな…姉上、リオ兄行こう」
柊は藍と莉桜と共に東宮へ向かった。
回廊を歩いていると、
「ラン様」
呼び止められた。
「どうした?」
振り返り、遣ってきた衛侍に聞き返す。
「はっ!たった今シャン様がいらっしゃいました。会談室にてお待ち戴いております」
「わかった。…柊、頼む」
藍は、柊に目配せする。
「はいはい。にしても、シャンって久しぶりだね。じゃ、行ってくる」
「うん」
そういって、柊は衛侍と共に歩いていった。
のこされた藍と莉桜は、東宮にある、医務室へ向かった。
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