I am 吸血鬼。


「…姉上、もうじき夜があける。皆を休ませてあげたほうがいいんじゃない?

きっと襲ってくるにしても、朝や昼の力が落ちているときに仕掛けてけないだろうし」

柊の提案に賛同し、柊にシャンを客室に案内させ、藍と莉桜は東宮と本宮を繋ぐ回廊の植木にのぼり、休んでいた。

「しっかし、久しぶりだね。ここに隠れるの。昔はよくここに隠れたもんね」

「…そうだな。

藍、碧と結希はどうするつもりだ?シャンの事も決まっているんだろう?」

莉桜は珍しく苦々しい顔をする。


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