I am 吸血鬼。


「……さすが…莉桜はなんでもわかっちゃうなぁ…

うん。もう、決めてる。

シャンは宰相次官。碧と結希には地球に戻ってもらう。人間として、私達は彼らの人生を壊せない」

藍は少し切ないそうに語る。

「…悩んで決めればいいさ。俺は、補佐であって最後に決めて進めるのはお前なんだから」

ポンと、頭を撫でる莉桜に安心感をおぼえる。

「…ありがと」

聞こえるか聞こえないかと言う小さなこえで莉桜に向かって呟く。


−隣にいるのが莉桜でよかった−


藍はそう、思った。


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