I am 吸血鬼。


くあっと、欠伸をすると

「やんなきゃいけないことが山積みだな。やりたいことも」

「うん。とりあえずは平和ボケできる国つくりたいね」

二人は顔を見合わせると微笑みを浮かべた。

甘い空気が流れていると、
「できたぜ〜…って人に仕事押し付けてなにイチャコイてんだよ!!」

リュウが大声をだす。シャンは苦笑し、アレンは顔を赤くし、アデンはにこやかな空気を纏う。

「はやく、結婚式をあげないとなぁ…」

アデンが呟く。

「父上、まるでこいつらの父上ですって空気なんだけど…」

リュウが突っ込む。

「いやぁ。俺の子供みたいなもんだろう?早く赤ん坊がみたいなぁ…リオ頑張れよ。どうも、うちの愚息は進歩してる様子がなくてなぁ…シャンがかわいそうになってくるよ…」

「「…………」」

藍と莉桜は目を泳がす。

「まだ、清い関係なの!?」

リュウが驚きを表す。

「…悪かったな、清い関係でな」

莉桜がぶすくれる。


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