すれ違いお見合い結婚~相手は私を嫌ってるはずの幼馴染みでした~
「おいっ!!どうせ此処彼処に隠れてんだろっ!?気付かれてんだからさっさと出てこいよっ!!」
突然の大声に体を強張らせ、咳き込みながら男を見ると、男は血走った目をギョロギョロと動かして警察を探してるようだった。
しかし、警察も出てこいと言われて出てくるような馬鹿ではない。
暫く待っても出てくる気配のない警察に業を煮やした男は置いていたナイフをひっつかみ、掴んだままだった藍里の腕を引いて、ナイフを突き付けられている藍里の姿が外に見えるようにした。
「言うこと聞かないなら今すぐこの女、刺してもいいんだぜ!?」
「っ……」
息が苦しく咳き込む藍里に突き付けられるナイフ。
まともに立っていられなくて縛られたままの手で窓枠を掴み、悪化していく咳に涙目になっていると、あー、あー。と拡声器越しに男性の声が響き渡った。
『望み通り出てきた。まずそのナイフを下ろしてくれ』
聞いたことのあるようなないような声にうっすら目を開き下を見ると、一人の武装した男性が拡声器をこちらに向けて話していた。
『まずはしっかりと話がしたい。そちらの要望もちゃんと聞くが、まず急がないといけない案件があるのでこちらの要望を伝えさせてほしい。
人質となっている女性は発作を起こしているだろ?命に関わるので薬だけ届けさせてはくれないか?』
何故この人が発作の事を知っているのだろうと思いつつ咳き込みながら聞いていると、男はニヤッと笑った。
突然の大声に体を強張らせ、咳き込みながら男を見ると、男は血走った目をギョロギョロと動かして警察を探してるようだった。
しかし、警察も出てこいと言われて出てくるような馬鹿ではない。
暫く待っても出てくる気配のない警察に業を煮やした男は置いていたナイフをひっつかみ、掴んだままだった藍里の腕を引いて、ナイフを突き付けられている藍里の姿が外に見えるようにした。
「言うこと聞かないなら今すぐこの女、刺してもいいんだぜ!?」
「っ……」
息が苦しく咳き込む藍里に突き付けられるナイフ。
まともに立っていられなくて縛られたままの手で窓枠を掴み、悪化していく咳に涙目になっていると、あー、あー。と拡声器越しに男性の声が響き渡った。
『望み通り出てきた。まずそのナイフを下ろしてくれ』
聞いたことのあるようなないような声にうっすら目を開き下を見ると、一人の武装した男性が拡声器をこちらに向けて話していた。
『まずはしっかりと話がしたい。そちらの要望もちゃんと聞くが、まず急がないといけない案件があるのでこちらの要望を伝えさせてほしい。
人質となっている女性は発作を起こしているだろ?命に関わるので薬だけ届けさせてはくれないか?』
何故この人が発作の事を知っているのだろうと思いつつ咳き込みながら聞いていると、男はニヤッと笑った。