すれ違いお見合い結婚~相手は私を嫌ってるはずの幼馴染みでした~
智大が連れてきてくれたのは、内装がお洒落で落ち着いた雰囲気の店だった。
カップルが多いので、その辺りの人達に人気のお店なのかもしれない。
店員に案内されて席につき、それぞれ食べたいものを選んだらすぐに持ってきてくれた。
フォークでくるくるパスタを巻きながら、藍里は智大が好きな食べ物を聞いてみた。
「俺はやっぱり肉が好きだな。薄味よりも、味がしっかりついている方がいい」
「あ……じゃあ家でももう少し味が濃い方がいい、かな?」
「いや、あのままでいい。藍里の料理はどれも美味いから」
パスタを食べながらさらりとそんなことを言う智大に、藍里は手を止めて頬を染めた。
よく見ると智大も赤くなっていて、それを誤魔化すために大口でパスタを食べている。
「えっと……私はチーズケーキの他にもプリンも好きで……あ、でも甘い物は何でも好き」
「何でも?洋菓子だけじゃなく、和菓子もか?」
「どちらかと言うと、洋菓子の方かな……?あ、あんなパフェとかも好き」
言いながら店員が運んでいるパフェを見ながら言うと、智大はチラッとだけそれを見て、メニュー表を取り出した。
「なら食後に頼めばいい。俺は甘い物は苦手だけど、少しなら手伝える」
それは、藍里が食べきれなくても心配するなということだろう。
藍里は嬉しくなって、早速店員に小さめのイチゴパフェを注文した。
そしてふと、気になっていたことを聞いてみた。
「あの……どうして今日、職場に来たの?仕事終わってそのまま来たんだよね?」
犬アレルギーもあって、今まで職場に近付いたことのない智大が、何故吉嶺が来ていた今日に限って現れたのか。
それが不思議で仕方なかった藍里に対して、智大はばつが悪そうな顔をした。
カップルが多いので、その辺りの人達に人気のお店なのかもしれない。
店員に案内されて席につき、それぞれ食べたいものを選んだらすぐに持ってきてくれた。
フォークでくるくるパスタを巻きながら、藍里は智大が好きな食べ物を聞いてみた。
「俺はやっぱり肉が好きだな。薄味よりも、味がしっかりついている方がいい」
「あ……じゃあ家でももう少し味が濃い方がいい、かな?」
「いや、あのままでいい。藍里の料理はどれも美味いから」
パスタを食べながらさらりとそんなことを言う智大に、藍里は手を止めて頬を染めた。
よく見ると智大も赤くなっていて、それを誤魔化すために大口でパスタを食べている。
「えっと……私はチーズケーキの他にもプリンも好きで……あ、でも甘い物は何でも好き」
「何でも?洋菓子だけじゃなく、和菓子もか?」
「どちらかと言うと、洋菓子の方かな……?あ、あんなパフェとかも好き」
言いながら店員が運んでいるパフェを見ながら言うと、智大はチラッとだけそれを見て、メニュー表を取り出した。
「なら食後に頼めばいい。俺は甘い物は苦手だけど、少しなら手伝える」
それは、藍里が食べきれなくても心配するなということだろう。
藍里は嬉しくなって、早速店員に小さめのイチゴパフェを注文した。
そしてふと、気になっていたことを聞いてみた。
「あの……どうして今日、職場に来たの?仕事終わってそのまま来たんだよね?」
犬アレルギーもあって、今まで職場に近付いたことのない智大が、何故吉嶺が来ていた今日に限って現れたのか。
それが不思議で仕方なかった藍里に対して、智大はばつが悪そうな顔をした。