すれ違いお見合い結婚~相手は私を嫌ってるはずの幼馴染みでした~
「吊り橋効果ってあるじゃないですか、それを狙ってるんです」
「……吊り橋、効果……?」
吉嶺の言葉に智大は方眉を吊り上げ、松浦は相変わらず呆れた顔をしていた。
そんな二人に構うことなく、吉嶺は人指し指を立てると自信ありげに話しだした。
「ストーカーによる恐怖体験、そしてその中で颯爽と現れ助ける俺!恐怖によるドキドキを恋のドキドキと勘違いして、藍里さんは俺を意識し……」
「ないな」
「ないですね。て言うか、自分で勘違いって言ってるんだから世話ないですね」
「いや、そこから本当の恋に発展するかもしれないだろ?実際、そこから恋人同士になった例がいくつも……」
「永瀬さん、これからのことですが……」
「聞けよ松浦ー!」
吉嶺の話に聞く耳を持たず智大と松浦はこれからの対策、そして藍里の警護の話をしていた。
最初はグチグチと何か言っていた吉嶺もやがて真面目に話の中に入っていたが、藍里だけは話の内容が頭に入ってこずに唖然としたまま固まっていた。
「……吊り橋、効果……?」
吉嶺の言葉に智大は方眉を吊り上げ、松浦は相変わらず呆れた顔をしていた。
そんな二人に構うことなく、吉嶺は人指し指を立てると自信ありげに話しだした。
「ストーカーによる恐怖体験、そしてその中で颯爽と現れ助ける俺!恐怖によるドキドキを恋のドキドキと勘違いして、藍里さんは俺を意識し……」
「ないな」
「ないですね。て言うか、自分で勘違いって言ってるんだから世話ないですね」
「いや、そこから本当の恋に発展するかもしれないだろ?実際、そこから恋人同士になった例がいくつも……」
「永瀬さん、これからのことですが……」
「聞けよ松浦ー!」
吉嶺の話に聞く耳を持たず智大と松浦はこれからの対策、そして藍里の警護の話をしていた。
最初はグチグチと何か言っていた吉嶺もやがて真面目に話の中に入っていたが、藍里だけは話の内容が頭に入ってこずに唖然としたまま固まっていた。