すれ違いお見合い結婚~相手は私を嫌ってるはずの幼馴染みでした~
「助けた被害者が礼の手紙をくれることがあるんだが、そこには告白のような事が書かれていることもある」
「……それは智君が貰った手紙も?」
「……まあ、気にするな」
「書いてたんだ……」
小さい時からモテていた智大が今でもラブレターを貰うのは何の不思議もない。
不思議はないが何となく面白くはなくて、藍里は少し頬を膨らませた。
「そんな顔するな。俺がずっとお前一筋なのは知ってるだろ」
「う、うん……」
恥ずかしげもなくそんなことを言われてしまい、藍里の方が照れてしまった。
藍里は恥ずかしさから視線を反らすと、智大は藍里の髪を弄びだした。
「きっかけとして吊り橋効果は有効らしいけどそんなのは些細なことで、その後が重要なんだそうだ」
「その後?」
「例えば吊り橋効果が発揮されたとして、その後も気持ちが薄れずずっと効果が続くのかと言えばそうじゃない。
結局はその後の努力次第なんだ。……俺はあの事件をきっかけに藍里に好かれようと努力したわけだが……無駄だったか?」
真っ直ぐ見つめられて、藍里は考えるまでもなく首を振った。
藍里が怯えないように、恐怖を感じないように努力してくれたのはよく知っている。
だからこそ藍里も頑張って智大に歩み寄ろうと思えたし、そんな智大を見て好きだと思えたことを思い出した。
「……それは智君が貰った手紙も?」
「……まあ、気にするな」
「書いてたんだ……」
小さい時からモテていた智大が今でもラブレターを貰うのは何の不思議もない。
不思議はないが何となく面白くはなくて、藍里は少し頬を膨らませた。
「そんな顔するな。俺がずっとお前一筋なのは知ってるだろ」
「う、うん……」
恥ずかしげもなくそんなことを言われてしまい、藍里の方が照れてしまった。
藍里は恥ずかしさから視線を反らすと、智大は藍里の髪を弄びだした。
「きっかけとして吊り橋効果は有効らしいけどそんなのは些細なことで、その後が重要なんだそうだ」
「その後?」
「例えば吊り橋効果が発揮されたとして、その後も気持ちが薄れずずっと効果が続くのかと言えばそうじゃない。
結局はその後の努力次第なんだ。……俺はあの事件をきっかけに藍里に好かれようと努力したわけだが……無駄だったか?」
真っ直ぐ見つめられて、藍里は考えるまでもなく首を振った。
藍里が怯えないように、恐怖を感じないように努力してくれたのはよく知っている。
だからこそ藍里も頑張って智大に歩み寄ろうと思えたし、そんな智大を見て好きだと思えたことを思い出した。