すれ違いお見合い結婚~相手は私を嫌ってるはずの幼馴染みでした~
「連れて行かれる前に教えてやる。藍里に俺だけが触れられるのは、藍里が俺の事を少しでも信じて頼ってくれているからだ。
藍里の一番いい表情が怯えた顔?馬鹿言うな。藍里の一番いい表情は、怯えも何もない笑顔に決まってるだろ!」
言い終える瞬間に智大は思いきり腕を振るった。
胸ぐらを捕まれたままだったストーカーはされるがまま投げ飛ばされたが、動く気力がないのかそのまま動かなかった。
「……本当は一発くらい殴りたかったが……藍里にこれ以上怯えられたくないからな」
「智君……」
智大の言葉に藍里はその背中にぎゅっと抱きつき、ストーカーは吉嶺と先輩に立たされ、両脇をしっかり固められると項垂れた。
「不審者確保のご協力、ありがとうございました」
「こちらこそ。ストーカー被害への迅速な対応、感謝します」
敬礼する先輩警官に対して智大も敬礼して返す。
これで終わったのだと安堵の息をついたところで吉嶺に、藍里さん。と声をかけられた。
「どうです?少しくらい、俺にときめいちゃったりしませんでした?」
「吉嶺、お前は……!」
智大から離れて吉嶺を見ると、吉嶺は真剣な眼差しを向けていた。
正直、藍里は智大にずっと視界を塞がれていたので吉嶺の活躍を見ることが出来なかったのだが、さっきまでの事を思い出してゆっくり口を開いた。
藍里の一番いい表情が怯えた顔?馬鹿言うな。藍里の一番いい表情は、怯えも何もない笑顔に決まってるだろ!」
言い終える瞬間に智大は思いきり腕を振るった。
胸ぐらを捕まれたままだったストーカーはされるがまま投げ飛ばされたが、動く気力がないのかそのまま動かなかった。
「……本当は一発くらい殴りたかったが……藍里にこれ以上怯えられたくないからな」
「智君……」
智大の言葉に藍里はその背中にぎゅっと抱きつき、ストーカーは吉嶺と先輩に立たされ、両脇をしっかり固められると項垂れた。
「不審者確保のご協力、ありがとうございました」
「こちらこそ。ストーカー被害への迅速な対応、感謝します」
敬礼する先輩警官に対して智大も敬礼して返す。
これで終わったのだと安堵の息をついたところで吉嶺に、藍里さん。と声をかけられた。
「どうです?少しくらい、俺にときめいちゃったりしませんでした?」
「吉嶺、お前は……!」
智大から離れて吉嶺を見ると、吉嶺は真剣な眼差しを向けていた。
正直、藍里は智大にずっと視界を塞がれていたので吉嶺の活躍を見ることが出来なかったのだが、さっきまでの事を思い出してゆっくり口を開いた。