すれ違いお見合い結婚~相手は私を嫌ってるはずの幼馴染みでした~
「服よし、髪型よし、メイクも……おかしくない、よね?」
鏡で全身を見ながら藍里は、よしっ!と小さく呟いた。
今日は智大が誘ってくれた待ち合わせデートの日で、先日智大が買ってくれたワンピースに丈の短いジャケットを羽織っている。
生まれて初めての待ち合わせデートにドキドキしていると、近くに置いていたスマホにメッセージが入った。
少し遅くなったけれど予定通り待ち合わせ場所に向かっていると書かれていて、藍里ははやる気持ちを何とか抑えながら家を出た。
二人で相談して決めた待ち合わせ場所は最寄り駅の前にある噴水広場で、どれだけ藍里が急いでも智大の方が早くついてしまう。
出来るだけ待たせないようにと足早に歩き、やがて目的地につくと少々乱れた息を整わせながらキョロキョロと智大の姿を探した。
「……ねぇ、あの人格好良くない?」
「え?あ、本当だ」
「私、あの人タイプかも……」
「体格もいいし、何かスポーツやってるのかな?声かけちゃおっか」
藍里の近くから聞こえてきた女の子達の声に何となく目を向けると、その子達は、すみませーん!と噴水の近くで一人で佇んでいた男性……智大に声をかけていた。
ーー智君……!
駆け寄ろうかと思ったがすでに女の子達が智大に気さくに話しかけていて、出ていくタイミングを逃してしまった藍里はその場で狼狽えてしまった。
鏡で全身を見ながら藍里は、よしっ!と小さく呟いた。
今日は智大が誘ってくれた待ち合わせデートの日で、先日智大が買ってくれたワンピースに丈の短いジャケットを羽織っている。
生まれて初めての待ち合わせデートにドキドキしていると、近くに置いていたスマホにメッセージが入った。
少し遅くなったけれど予定通り待ち合わせ場所に向かっていると書かれていて、藍里ははやる気持ちを何とか抑えながら家を出た。
二人で相談して決めた待ち合わせ場所は最寄り駅の前にある噴水広場で、どれだけ藍里が急いでも智大の方が早くついてしまう。
出来るだけ待たせないようにと足早に歩き、やがて目的地につくと少々乱れた息を整わせながらキョロキョロと智大の姿を探した。
「……ねぇ、あの人格好良くない?」
「え?あ、本当だ」
「私、あの人タイプかも……」
「体格もいいし、何かスポーツやってるのかな?声かけちゃおっか」
藍里の近くから聞こえてきた女の子達の声に何となく目を向けると、その子達は、すみませーん!と噴水の近くで一人で佇んでいた男性……智大に声をかけていた。
ーー智君……!
駆け寄ろうかと思ったがすでに女の子達が智大に気さくに話しかけていて、出ていくタイミングを逃してしまった藍里はその場で狼狽えてしまった。