すれ違いお見合い結婚~相手は私を嫌ってるはずの幼馴染みでした~
「思ったよりも来るの早かったな?」
「え?あ、うん……ちょっとだけ急いで来て……」
「なら疲れただろ。どこか休憩してから……」
「ちょ……ちょっと待ってよ!!」
智大は藍里が腕に抱きついた状態のまま歩こうとしたが、それよりも先に女の子の一人が慌てて止めた。
「妹とならまたいつでも遊べるでしょ!?今日は私達と……」
「行かない。勘違いしてるとこ悪いけど、妹じゃないから」
「な……!意味わかんないっ!待ってるのは友達じゃないし、彼女はいないって言ったじゃないっ!!」
智大の言葉に女の子達が目くじらを立てて怒りだしたのを見て、藍里は腕にしがみつく力を強めて口を開いた。
「私はこの人の……っ!」
「妻だ」
藍里の言葉に被さるように智大が発した単語に、女の子達は大きく目を見開いた。
「え……この子……じゃなくて、この人が奥さん……?」
「嘘……成人?」
「ちゃ、ちゃんと成人ですっ!」
やっぱり子供に見られていたことに若干ショックを受けながら言い返すと、智大は肩を揺らして笑った。
そんな智大の笑顔に女の子達は怒っていたことも忘れたのか見惚れていて、藍里は拗ねるように頬を膨らませた。
「成人に見えなくても俺の妻だ。最愛のな。藍里、そろそろ行くぞ」
「え、あ、うん……」
しがみついていた手をほどかれ、改めて手を繋がれると智大はそのまま歩き出した。
藍里は気になってチラッと女の子達の方を振り返ってみると、女の子達は、ヤバい!格好良い!とか、あんなこと言われてみたい!などとさっきよりも高いテンションで盛り上がっていた。
「え?あ、うん……ちょっとだけ急いで来て……」
「なら疲れただろ。どこか休憩してから……」
「ちょ……ちょっと待ってよ!!」
智大は藍里が腕に抱きついた状態のまま歩こうとしたが、それよりも先に女の子の一人が慌てて止めた。
「妹とならまたいつでも遊べるでしょ!?今日は私達と……」
「行かない。勘違いしてるとこ悪いけど、妹じゃないから」
「な……!意味わかんないっ!待ってるのは友達じゃないし、彼女はいないって言ったじゃないっ!!」
智大の言葉に女の子達が目くじらを立てて怒りだしたのを見て、藍里は腕にしがみつく力を強めて口を開いた。
「私はこの人の……っ!」
「妻だ」
藍里の言葉に被さるように智大が発した単語に、女の子達は大きく目を見開いた。
「え……この子……じゃなくて、この人が奥さん……?」
「嘘……成人?」
「ちゃ、ちゃんと成人ですっ!」
やっぱり子供に見られていたことに若干ショックを受けながら言い返すと、智大は肩を揺らして笑った。
そんな智大の笑顔に女の子達は怒っていたことも忘れたのか見惚れていて、藍里は拗ねるように頬を膨らませた。
「成人に見えなくても俺の妻だ。最愛のな。藍里、そろそろ行くぞ」
「え、あ、うん……」
しがみついていた手をほどかれ、改めて手を繋がれると智大はそのまま歩き出した。
藍里は気になってチラッと女の子達の方を振り返ってみると、女の子達は、ヤバい!格好良い!とか、あんなこと言われてみたい!などとさっきよりも高いテンションで盛り上がっていた。