すれ違いお見合い結婚~相手は私を嫌ってるはずの幼馴染みでした~
「いいか、お前は俺の妻なんだ。ああいう時はさっさと前に出て、旦那に触るなとでも言えばいい。誰にも何にも遠慮する必要はない」
むしろ堂々としてろ。と言われて藍里は数回瞬きすると、微笑みながら頷いた。
「でもね、智君が先に喋らなかったらちゃんと言うつもりだったんだよ?“私はこの人の妻です!主人に触らないで!”って」
「……昔から思ってたけど、お前は同姓には物怖じしないよな」
「怖いのは男の人だけだからね」
苦笑しながらそう言うと、智大が徐に手を伸ばして藍里の頬に触れた。
首を傾げてどうしたのかと見ていると、やがて智大はふっと笑った。
「俺にはもう恐怖はないのか?」
「智君は全く怖くない訳じゃないけど……うまく言えないけど、好きだからかな?今は怖い気持ちより、安心する気持ちの方が大きいよ」
目を細めてそう言えば、智大は目を細めて嬉しそうに微笑んだ。
頬から手が離れていったタイミングで注文した飲み物が届き、二人はゆっくりした時間を暫く過ごしてから電車に乗って待ち合わせデートの目的地へと向かった。
むしろ堂々としてろ。と言われて藍里は数回瞬きすると、微笑みながら頷いた。
「でもね、智君が先に喋らなかったらちゃんと言うつもりだったんだよ?“私はこの人の妻です!主人に触らないで!”って」
「……昔から思ってたけど、お前は同姓には物怖じしないよな」
「怖いのは男の人だけだからね」
苦笑しながらそう言うと、智大が徐に手を伸ばして藍里の頬に触れた。
首を傾げてどうしたのかと見ていると、やがて智大はふっと笑った。
「俺にはもう恐怖はないのか?」
「智君は全く怖くない訳じゃないけど……うまく言えないけど、好きだからかな?今は怖い気持ちより、安心する気持ちの方が大きいよ」
目を細めてそう言えば、智大は目を細めて嬉しそうに微笑んだ。
頬から手が離れていったタイミングで注文した飲み物が届き、二人はゆっくりした時間を暫く過ごしてから電車に乗って待ち合わせデートの目的地へと向かった。