すれ違いお見合い結婚~相手は私を嫌ってるはずの幼馴染みでした~
たこ焼きを全て食べ終わり、近くに咲いている桜の花の写真を撮っては智大と見て笑っていると、すみません。と声をかけられた。
「良かったら、写真撮ってもらえませんか?」
「あ、はい!いいですよー」
振り返ってみれば藍里と同年代くらいの男女のカップルで、藍里は近寄ってきた女の人からスマホを受け取ると、こっちです。と撮影してほしいと言う場所に案内された。
ついてきてみれば、そこにはたくさんの花を咲かせているけれど他の木よりは明らかに小さな桜の木があった。
「わ……可愛い……!」
「そうでしょう?小さくて可愛くて……どの桜の木よりもお気に入りなんです。
初デートで偶然この木を見つけてから、毎年ここで写真撮ってるんですよ」
「毎年……素敵ですね」
初デートの思い出の記念の桜の木。
それを聞いて目の前の桜が特別な物に思えた藍里は、そっとその木に触れた。
「良かったらお姉さん達もどうですか?デートの思い出と記念に一枚」
「え、良いんですか?思い出の木なのに……」
「どうぞどうぞ、私達だけの木じゃないですし、この木を特別な存在に思ってもらえる人が増えた方が何となく私も嬉しいですから」
「……じゃあ、一枚……いいかな?」
思えば智大と二人で写真を撮ったのは藍里の記憶が曖昧だった結婚式の時以来で、それは今でも見返すのが怖い写真となっている。
初めて智大と二人で写りたいと思った藍里は振り返りながら智大を見上げてみれば、智大は快く頷いてくれた。
「良かったら、写真撮ってもらえませんか?」
「あ、はい!いいですよー」
振り返ってみれば藍里と同年代くらいの男女のカップルで、藍里は近寄ってきた女の人からスマホを受け取ると、こっちです。と撮影してほしいと言う場所に案内された。
ついてきてみれば、そこにはたくさんの花を咲かせているけれど他の木よりは明らかに小さな桜の木があった。
「わ……可愛い……!」
「そうでしょう?小さくて可愛くて……どの桜の木よりもお気に入りなんです。
初デートで偶然この木を見つけてから、毎年ここで写真撮ってるんですよ」
「毎年……素敵ですね」
初デートの思い出の記念の桜の木。
それを聞いて目の前の桜が特別な物に思えた藍里は、そっとその木に触れた。
「良かったらお姉さん達もどうですか?デートの思い出と記念に一枚」
「え、良いんですか?思い出の木なのに……」
「どうぞどうぞ、私達だけの木じゃないですし、この木を特別な存在に思ってもらえる人が増えた方が何となく私も嬉しいですから」
「……じゃあ、一枚……いいかな?」
思えば智大と二人で写真を撮ったのは藍里の記憶が曖昧だった結婚式の時以来で、それは今でも見返すのが怖い写真となっている。
初めて智大と二人で写りたいと思った藍里は振り返りながら智大を見上げてみれば、智大は快く頷いてくれた。