すれ違いお見合い結婚~相手は私を嫌ってるはずの幼馴染みでした~
「ふぅ……お腹一杯……」
どぎまぎしながら何とか食べ終わり、智大が後片付けをして風呂に行くと、藍里はソファに座って僅かに膨らんだお腹をそっと擦る。
テレビを見ていたら何かの企画をしていて、そこでは女の子達が何かのインタビューをされていた。
『私の場合は彼氏と長い間同棲してて、もう籍でも入れとこっかーとか、そんな感じで。世間で言うようなプロポーズっぽいのはなかったですね』
『私は海でのデートの後でした。付き合って五年目の記念日の夜の浜辺でーー』
「プロポーズ……」
画面の右端を見るとテロップに“プロポーズ特集”と書かれていて、インタビューされた人達は自分がされたプロポーズの話をしていた。
『私はまだ結婚してないのでプロポーズされたことないんですけど、もしされるならロマンチックなプロポーズがいいですね』
『あー、分かる分かる!あれ、あんなプロポーズがいい!』
『あれでしょ?トップアイドルがライブで人気モデルに公開プロポーズしたやつ!』
『そうそう!PVの衣装着てたからモデルさんはドレス姿で、アイドルは王子様の衣装着てたんだよね!別世界って感じで、すっごくロマンチックだったー!!』
『交際0日だからすぐに破局しちゃうかなって思ったけど、今でもおしどり夫婦だし。今では理想の夫婦だよね!』
「へぇ……」
ライブでプロポーズ、ロマンチック、交際0日のおしどり夫婦。
出てくる単語一つ一つに藍里は目を丸しながら一人で頷いていた。
どぎまぎしながら何とか食べ終わり、智大が後片付けをして風呂に行くと、藍里はソファに座って僅かに膨らんだお腹をそっと擦る。
テレビを見ていたら何かの企画をしていて、そこでは女の子達が何かのインタビューをされていた。
『私の場合は彼氏と長い間同棲してて、もう籍でも入れとこっかーとか、そんな感じで。世間で言うようなプロポーズっぽいのはなかったですね』
『私は海でのデートの後でした。付き合って五年目の記念日の夜の浜辺でーー』
「プロポーズ……」
画面の右端を見るとテロップに“プロポーズ特集”と書かれていて、インタビューされた人達は自分がされたプロポーズの話をしていた。
『私はまだ結婚してないのでプロポーズされたことないんですけど、もしされるならロマンチックなプロポーズがいいですね』
『あー、分かる分かる!あれ、あんなプロポーズがいい!』
『あれでしょ?トップアイドルがライブで人気モデルに公開プロポーズしたやつ!』
『そうそう!PVの衣装着てたからモデルさんはドレス姿で、アイドルは王子様の衣装着てたんだよね!別世界って感じで、すっごくロマンチックだったー!!』
『交際0日だからすぐに破局しちゃうかなって思ったけど、今でもおしどり夫婦だし。今では理想の夫婦だよね!』
「へぇ……」
ライブでプロポーズ、ロマンチック、交際0日のおしどり夫婦。
出てくる単語一つ一つに藍里は目を丸しながら一人で頷いていた。