たとえ最後でも
1ヶ月後。
「衣智くん!また来たよ!.......衣智くん?」
病室のベットはたたまれていた。
「あのー、すみません。ここの病室にいた、男の子ってどこに行ったんですか?衣智くんっていうんですけど」
看護婦さんはポンと手を打った。
「あぁ。衣智くんねえ。.......でも、残念ながら.......」
看護婦さんは首を振る。嘘だ、そんなはずない!小学生の私でも、信じきれなかった。
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