羊な彼にご用心~イケメン四天王+ワン~【番外編完】
「アイスコーヒーMで。
もう、上がり?」

「うん」

「一緒に帰ろう。
今外科の名物カップル見てきたら、無性に歩に会いたくなった」

とたんに彼女の顔が赤くなる。

「仕事中だから…」

「たまには病院キャラの俺に迫られるのもいいでしょ?」

王子様スマイルを向けると、彼女が吹き出す。

「いつもの渉が私は好き。
今日…泊まってもいい?」

「もちろん。
ここで終わるの待ってるよ」

テーブルにつくと、バタバタと上がる準備を始める彼女を優しく見守る。

今日は二人でゆっくり家で過ごそう。

焦ることなんてない。

ただ抱き締めて、指を絡め手を繋ぎ彼女の体温を感じながら眠りにつけばいいのだ。


そう、まだ俺たちは始まったばかりなのだから。


彼女を、その過去も未来も全てを包み込む大きな男になろう。

君が何よりも大事で、誰よりも俺が愛しているのだから。


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