羊な彼にご用心~イケメン四天王+ワン~【番外編完】
診察室に、一人の女性が老婆を車イスに乗せて飛び込んできた。
「遅れて申し訳ありません。
先生、病院の入り口でうずくまっていて。すぐ見てください。
お願いします」
「早く着替えてこい。
嶋田さん、高橋とかわって。」
服部先生が医師の顔に戻る。
色白で目のぱっちりした華奢で可愛らしい女性だった。
出勤途中でうずくまっていた老婆を見つけ、慌てて病院に車イスを取りに走り、どうにか乗せて連れてきたらしい。
診察をおえた服部先生は彼女を叱責していた。
「 すぐ人を呼べ!
一人でどうにかしようとするな!
手遅れになる状態だったらどうするんだ。」
「すみません…」
シュンとして今にも泣きそうな彼女がかわいそうになり、そんなに怒らなくてもと口をはさみかけたとき、服部先生が表情を緩めた。
「 ったく、心配しただろ。
来ないから事故にでもあったかとヒヤヒヤした。」
頭に手をのせふっと微笑む先生に、彼女が頬を染めてふわりと笑った。
けっして自分に向けられた笑顔ではなかった。
その笑顔を自分だけにむけてほしい!
彼女に恋した瞬間だった。
「遅れて申し訳ありません。
先生、病院の入り口でうずくまっていて。すぐ見てください。
お願いします」
「早く着替えてこい。
嶋田さん、高橋とかわって。」
服部先生が医師の顔に戻る。
色白で目のぱっちりした華奢で可愛らしい女性だった。
出勤途中でうずくまっていた老婆を見つけ、慌てて病院に車イスを取りに走り、どうにか乗せて連れてきたらしい。
診察をおえた服部先生は彼女を叱責していた。
「 すぐ人を呼べ!
一人でどうにかしようとするな!
手遅れになる状態だったらどうするんだ。」
「すみません…」
シュンとして今にも泣きそうな彼女がかわいそうになり、そんなに怒らなくてもと口をはさみかけたとき、服部先生が表情を緩めた。
「 ったく、心配しただろ。
来ないから事故にでもあったかとヒヤヒヤした。」
頭に手をのせふっと微笑む先生に、彼女が頬を染めてふわりと笑った。
けっして自分に向けられた笑顔ではなかった。
その笑顔を自分だけにむけてほしい!
彼女に恋した瞬間だった。