羊な彼にご用心～イケメン四天王＋ワン～【番外編完】

一緒にいると穏やかな気持ちになれる心地いい存在。

そんな彼女は服部先生の溺愛彼女で、勿論彼女も先生に思いを寄せていて、奪い取りに近づいたものの、俺が付け入る隙なんてまるでなかった。

失恋のやけ酒に病院のやつらと飲む気にはなれず、学生時代からの友人を飲みに誘った。

「最近はまってる店があるんだ」
木下はそういうとトルコ料理の店に俺を案内した。

「いや、食うより飲みたいんだけど」
店の前で顔をしかめるが
「飯も酒もうまいが、ここのディナーショーが最高なんだ。
滅茶苦茶いい女。」
そう言うと俺の言葉を無視して店に入っていく。

「やけ酒なのに女なんてどーでもいいんだけど」

ため息をつきながら木下の後を追い、店内に足を進めた。