晴+雨=笑顔  続~両思いのあとには~
「だから、言ったじゃん」

「付き合ってなかったんだし、晴輝くんのこと好きっていったんだし、信じてよ」

「信じないとは言ってないだろ?」

「晴輝くん、だから勝手……」

「は?」

「晴輝くんのほうがモテるから色々あるし亜美さんのこともあったのにたった一度告白されて、それも一年前で付き合ってない時のことなのに、私がされたほうなんだから仕方ないでしょ」

「そ、それはそうだけど雨愛が告白されてたなんて思わなかったから……」

「どうせ、私はモテないからね」

「……もう、帰るよ」

「えっ、怒んないでよ」

「怒ってはないけど、今日は帰る」

晴輝は本堂から立ってそのまま帰っていった

もう~一年前のことなのに、やきもちとかなら少し嬉しいけどそんなの私だって晴輝くんが今日誰誰に告白されたって話聞くのも笑って聞いてたけど気にしてたんだからね

亜美さんとのことだって小坂くんから少し聞いてて

『付き合うようになったんだってな』
『うん、ありがとう、何か言ってくれたんでしょ』
『元カノとも落ち着いた?』
『多分(笑)』
『あいつ四年も付き合ってたみたいだからリードしてもらうといいよ(笑)』
祐介はそう言って友達のところへ戻っていった

四年……長いよねキスは当然してる、それ以上もかな

家に来いって言うからそういうことだよね

雨愛は自分の部屋に戻りベッドに横になった

ふう……火曜日しか基本会えない→学校から晴輝くんの家にいくとなったら五時すぎ→私の家は夕食が六時半→帰りの電車の時間を考えると晴輝くんの家にいられるのは三十分くらい

雨愛は頭の中で計算をした

それに恥ずかしい……下着も変なのつけられないしはっきりいってまだ晴輝くんにこの間キスされただけでもドキドキする、向こうは慣れてるかもしれないけど晴輝くんと距離が近くても緊張するのに……

拒否ったら幻滅されるかな?

携帯で検索を始めた

無理……かも……

せっかく付き合うようになったのにさっき私が言った一言で怒っちゃうし、つい口に出しちゃったんだよね気分悪くさせたかな

‘さっきはごめんね’

‘別にいいよ’

もう大丈夫かな~


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